木魚歳時記第4717話 

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 斎院退下の後は三宮に准(じゅん)ぜられて、生涯ご独身で通されたが、保元の乱にはおん伯父君崇徳上皇を讃岐に送って生別あらせ、ご同母のおん兄似仁王は平氏打倒の第一陣に失わせられ、おん父は平氏との有折衝に御多端なおん立場にあらせるのを常に見守らせるなど、一代の御苦難は直接間接にこの多感多情の詩魂を刻々に小休みなく研ぎすまし奉って、あの幽婉(ゆうえん)無比、哀感無量の秀歌を多くものせられたのはあまねく知るところである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1354

         花街を門付歩く傀儡師  傀儡師(かいらいし)

 「ボクの細道]好きな俳句(2454) 矢島渚男さん。「皆遠し相撲取草を結ばずに」(渚男) 「相撲取草」とは? この草は、茎が強靭なので、子供たちはこの茎を輪のように結んで、お互いに引っ張り合いながら遊んだとも・・そんな仲間もそれぞれ去ってしまって、出会うことは少なくなりました(汗)。

  さいちや、しあわせ。
  ろくじのみずに、つけられて、
  ごをんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)