木魚歳時記第4258話

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  第二十章 白山事件
(一)院の方でも平家でも互いに利用し助け合った協調的な数年の頂点が後白川院五十賀であった。それといのも建春門院が有力な紐帯(ちゅうたい)となっていたせいかもしれない。というのは門院の崩去と一しょに、遠く潜在していた疾病が発してこの協調を破るものが意外な所から現れた。導火線は山法師どもであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)915

      鵺の子どこが咽だか目玉だか

 「ボクの細道]好きな俳句(1999) 池田澄子さん。「日輪を隠す日光日日草」(澄子) 「日日草」(夏季)は、開花の期間が長いのと、なによりも、一日中咲き続けるところからこの名があるようです。日輪(にちりん)も見えないくらいに照りつける夏の太陽、それにも負けないくらい健気に咲き誇る日日草のたくましさよ。

  わたしや、あなたに、さいそくもろて、
  ときのさいち(そ)く、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)