院のおん嘆きもさることであるが、もっとおんいたわしいのは高倉天皇で、身は六波羅の里内裡に平氏の人質のようになって、おん母后のお見舞さえ御意にまかせぬ。清盛は主上を召し上げられるのをあそれて行幸させ奉らないのである。(佐藤春夫『極楽から来た…
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