木魚歳時記第4257話

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 おん恨みはいつ消えるとも見えなかった上皇も三年目には新しい寵妃丹後局を見出し給うたが、天皇のおん悲嘆は消える日もなく宝算二十一でご多病に短いご生涯を終って母后の後を追わせられた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)914

       真夜中にびっしょり汗をかいている

 「ボクの細道]好きな俳句(1998) 池田澄子さん。「三十年前に青蚊帳畳み了えき」(澄子) 「青蚊帳」(あおかや)。作者のお若い時代のそれでありましょうか?(そう思います)蚊帳の色も、季節を迎えるたびに、畳むたびに色を変えてゆくことでしょう。それでも、蚊帳を吊る季節がくればそれなりの真似事はやってみたい・・

  わたしゃ、あなたに、こころをもろて、
  ときのさいそく、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)