二、三年のうちに天皇の崩御にあったが、その縁故によって二代の后多子の大宮御所に奉仕して、石清水八幡の中谷、椿坊に住みながらも、局(つぼね・居住の一室)を御所で与えられていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)625
ぼつぼつとボクに手乗の四十雀
「ボクの細道]好きな俳句(1699) 松尾芭蕉さん。「夏の夜や崩て明し冷し物」(芭蕉) 日常詠です。
亀が 五臓六腑を甲羅に縮めるように
城のように 心を防ぎなさい
智慧が興りて 悪魔と戦いて
勝てば すなわち 憂いが消える(ブッダ)
蛙(かえる)9 とうとうなんにも見つからず、私はつくづく自分の上着の釦穴(ぼたんあな)を眺める。ちゃんと口をあいて、すっかり用意のできているその釦穴は、別に不平をいうわけではないが、そうすぐには例の赤リボンで飾ってもらえそうにもない。