木魚歳時記 第3951話

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 大宮御所のある近衛河原というのは白河の里で、もと藤原良房(よしふさ)の別荘のあったところを、白河天皇が離宮として白河北殿と呼び、保元の乱には新院の拠って守ったところであったが、地は都の北、鴨川の東岸、東山の山麓につづくあたりにあって、都の塵には遠く、もの静かに、山水の美あり、やや老いて人をそらさぬ主従の美女が二人までいるので、詩歌に管弦に来たり集まる公子らが燭をとって夜遊ぶ美的サロンであったことは既に記した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)626

       葛の花ときどき昼に眠ったり

 「ボクの細道]好きな俳句(1700) 松尾芭蕉さん。「あかあかと日は難面もあきの風」(芭蕉) 自然詠です。
     
     (真理を)学ぶ者は 大地を選び
     (身を縛る)枷を解き 天界に遊びて
      善く真理のことばを説くであろう
      功徳の花を摘むであろう(ブッダ)

 蟇(がま)1  石から生まれた彼は、石の下に棲(す)み、そして石の下に蟇穴を掘るだろう。私はしばしばこの先生を訪ねる。で、その石を上げるたんびに、そこにもういなければいいいかと思い、また、いてくれればいいかとも思う。(ルナール『博物誌』より)