木魚歳時記第4808話 

 いつもは仲の悪い南都が北嶺と歩調を合し、言外に北嶺の第一矢につづいて二の矢を射かけたことを語り、慈円が南都に働きかけたことを明かしている。慈円の法然に対する反感は、その著『愚管抄』の随所に現れているとおりだからこの想像に誤りはあるまい。(佐藤春夫『極楽から来た』)1442 

            転校生その子香水つけていた 

 香水は夏季となります。まったくのイメージ俳句です。しかし、その「下敷」は宮沢賢治さんの『風の又三郎』にあるように思います。そうです、ぼくは、ぼくの脳裏にある好きな文芸に出会うと、イメージをふくらませて俳句を作るクセがある(汗)。ですから、俳句は、どうしても「つぶやき」となります。少々後ろめたいのです(笑)。