木魚歳時記第4719話 

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 上人の残された消息文の一つに『正如房につかはす御文』という長文のものがあるが、最近までその書翰の宛人は明らかでなかったが、式子内親王の法号、聖如房とこの不明の長文消息の宛名正如房とがその音が全く同一でであるため、この消息文は法然上人が式子内親王に宛てて送られたものであろうといい出したのが、法然上人伝の研究に年久しく没頭している明石無量光寺の僧龍彦のいい出した新説である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1356

          女房は緋木瓜の如き女なり  緋木瓜(ひぼけ)

 「ボクの細道]好きな俳句(2456) 矢島渚男さん。「水を出しものしづまりぬ赤のまま」(渚男) 自然用水を引いた水路から流れる水。ふと目をやると「赤まんま」(イヌタデ科)が真っ赤に咲いています。さて、相棒も、緋木瓜(ひぼけ)のようなところのある女です(汗)。

  ほとけのをん(恩)を、むねにゑて、
  ふしぎをみせるなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)