木魚歳時記第4712話 

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 天皇は深く嘆賞し給い喜して位三品と文人を召す料として封百戸を賜うた。内親王、時におん年十七歳であらせた。
 修道院にも似た斎院はこの初代によってまた一種学芸の府のような伝統をも開くに至った。また有智子内親王は法然の授戒を受けさせたこともあったから、斎院はその当初から法然とは縁故の浅からぬものがあった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1349

           遅き日の探しに来ない隠れんぼ

 「ボクの細道]好きな俳句(2449) 矢島渚男さん。「田を植ゑてゐるうれしさの信濃空」(渚男) 信濃(しなの)もちろん、信州、つまり、長野県のことです。芭蕉さんの句に「田一枚植ゑて立ち去る柳かな」があります。田植えをしたのは誰か? 考えたら面白い(汗)。

  もをねん(妄念)わ、ありながら、
  いまわ、をじひに、のせられて、
  ごをんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)