木魚歳時記第4684話

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 また同じ異母弟範頼を殺したに至っては、いかな頼朝びいきの露伴とても弁護の余地はなかった。
 範頼は義経のように鋭い才分の人ではなく、ごく温順な兄思いの人物であった。それで叔父行家の追討を頼朝から命じられると、その討つべからざる情理を説いて叔父殺しの任務を拒否すると、それが頼朝には気に入らず、
「汝もまた九郎に与(くみ)する者か」
と温順な範頼を威嚇した。(佐藤春夫『極楽から来た』)1321

       小面の少女きりきり鬼やらひ 小面(こおもて)

 「ボクの細道]好きな俳句(2421) 矢島渚男さん。「栗飯に間に合はざりし栗一つ」(渚男) ふむ。栗飯を炊くには栗の数が足りなかった? 作者は上手にやさしく「投げ掛け」をされました。これがボクにはなかなかできません(汗)。

人間に生まれてきたのやから
もったいない。 
(大西良慶)