木魚歳時記第4683話

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 (三)討たずもがな、殺さずもがなの、藤原氏であり、義経であったが、これを討ち、これを殺したのは、頼朝のために弁護することもできる。しかし、わざわざ静御前を呼び寄せて義経との間の子まで由比ヶ浜に投げ込む必要はあるまい。伊藤祐親(すけちか)にわが子を海中に流されたにがい記憶の、わが身にある頼朝ではなかったか。もし一片の同情心があるならこんなことは出来まい。その復讐を義経や静に対してするのは見当違いも甚だしい。(佐藤春夫『極楽から来た』)1320

                 山奥の駅にぽつこり雪坊主    

 「ボクの細道]好きな俳句(2420) 矢島渚男さん。「山国に来て牡蠣の口かたしかたし」(渚男) 山奥まで来ると、牡蠣(かき)口は益々堅くなります。さて、日曜の夜は『ポツンと一軒家』を観ます。山奥の集落で「一軒家(や)」を守るドキュです。高齢になって、ご夫婦で一軒家を守る、プラス思考の知力・体力・意欲に魅せられます。

人を羨(うらや)む心が起こると、
自分が悲しくなるのです。 
(伊藤左千夫)