義経が窮鳥となって奥州藤原氏をたよったのは、もとの安全な古巣に帰ったものとして極く自然の成り行きである。しかしこの他意のない落ち着きどころさえ、疑い深い頼朝とっては恕(ゆるし)難いものであった。 頼朝は奥州藤原氏の強力をおそれて常に背後を衝…
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