木魚歳時記第4690話

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 (四)頼朝が、義仲の子清水の冠者(かじゃ)義高を長女大姫の婿に取ったのは義仲を油断させるための戦略に過ぎなかったから、後は範頼、義経に命じてこれを討ち取らせた。さて義高の死後はその子をも屠(ほふ)って、大姫を一条能保(よしやす)の子高能に添わせようとしたのは戦略のためであったが、大姫がヒステリックに父母の意に逆らい通している間に高能は関白基房の女を娶(めと)ってしまう。(佐藤春夫『極楽から来た』)1327

      小春日や雛がどこかで啼いている  雛(ひよ)

 「ボクの細道]好きな俳句(2427) 矢島渚男さん。「鶏頭やおゝと赤子の感嘆詞」(渚男)「鶏頭」(秋季)と「おゝ」(感嘆詞)が絶妙です。さて、雛(ひよ) は、秋から春にかけて高音(たかね)で啼きます。昔、巣から落ちた雛(ヒヨ)の雛(ひな)を育てました。今、若年層「家出」の報道に接し驚きです!

      なむわ、わたしで、
  あみだは、をやで、
  これがをやこのなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)