木魚歳時記第4678話

f:id:mokugyo-sin:20220127092045j:plain

 わが幕府から有能な人材を朝廷に抜き去られるのを怖れたからである。義経は兄にそれほどの大志があっての思慮とは思いも及ばず、検非違使という重任に眩目(げんもく)して、うかうかと朝廷の任官を受けた。頼朝にとっては命令に服しない家臣として、また兄の志を知らない愚弟として、義経を二重に憎らしいのであった。(佐藤春夫『極楽から来た』)1315

            銀杏落葉向う三軒両隣 銀杏(いちょう)

 「ボクの細道]好きな俳句(2415) 矢島渚男さん。「船のやうに年逝く人をこぼしつつ」(渚男) 最近、身近の知人や有名な方々の訃報に接することが多い。衷心よりお悔やみ申し上げます。さて、銀杏(いちょう)の落ち葉は、お掃除の時に<へばりつく>ので困ります(汗)。ですが境界線での<コミュ>の機会ともなります。

毎日掃いても落葉がたまる。
これが取りもなおさず人生である。
(田山花袋)