わが幕府から有能な人材を朝廷に抜き去られるのを怖れたからである。義経は兄にそれほどの大志があっての思慮とは思いも及ばず、検非違使という重任に眩目(げんもく)して、うかうかと朝廷の任官を受けた。頼朝にとっては命令に服しない家臣として、また兄…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。