木魚歳時記第4681話

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 後白河法皇は、頼朝と義経の不和の原因、義経が遂に兄の謀反人となった真相を知悉しそれについ就いての責任を感じたがために最後まで義経を保護あそばされたわけであるが。院は御体験によって頼朝兄弟の争いをやめさせたいとお思い遊ばされたのである。
 しかし事ここに及んでは、も早、頼朝が義経を討つのも是非がない。もし頼朝が討たなければ義経が討って出たかも知れないのだから。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1318

         みたらしの団子喰らひて寒に入る 

 「ボクの細道]好きな俳句(2418) 矢島渚男さん。「力ある風出てきたり鯉幟」(渚男) 鯉のぼりたちは元気に泳ぐことでしょう。さて、何をやっても「上を見たら切がない」。「下を見てもきりがない」。さらに、予期せぬ災難は突然に襲うものです。お互いに、かみなり用心、火の用心(笑)。

偉い人間にはなれなくとも、
善い人間にはなれる。
(中野重治