文治五年、というのは大原談義のあった後三年、四十一歳の兼実は、八月一日に法然を招いて法文を談じ
往生の業に就いて聞いて以来、上人に対する帰依のの念が日々に募り、八月八日には戒を受けたが、建久元年の七月二十三日にも再び受戒した。彼 は上人から度々受戒しなければ安心して生きられないような神経質な人なのであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1282
永平寺どこもうごかぬ冬構
「ボクの細道]好きな俳句(2380) 田中裕明さん。「紫雲英草まるく敷きつめ子が二人」(裕明) 「紫雲英草」(げんげそう)はレンゲのことで春の季語となります。まだ幼い子どもが二人、レンゲの輪の中で遊んでいます。そのあどけなさが伝わってきます。
「とやかくいわんと、
念仏申さっしゃい」
(上田 さと)