木魚歳時記第4632話

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 事の実否はともかくも、丹後局(浄土寺の二位)が梶井の宮のために法皇崩御の後、突然播磨、備前などに広大な荘園を設けたのを、関白兼実がにがにがしい事に思ってこれを承認せず、取りつぶさせた。この意地によって、丹後局はかねてより反兼実の土御門通親などと語らい、兼実のクーデターを企て時の至るのを待っていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1271

         寒鯉のつがひの来ない高野川

「ボクの細道]好きな俳句(2369) 摂津幸彦さん。「黒船の黒の淋しさ靴にあり」(幸彦)  無季俳句? さて「黒船」とは? 文明開化の「黒船」でしょうか? それとも、比喩として用いられた? ただし「淋しさ」の楚辞がありますから、ボクは後者だと思います。

どんなことにも
失望してはならない。
失望からは
なにも生まれてこないのだ。
(テニソン)