木魚歳時記第4532話  

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 宗盛は馬の頭を立て直し、対岸男山の翠緑のあたりに宮居を遥拝しつつ「八万大菩薩の本地(ほんじ)は西方極楽如来とこそ聞け。さば源氏といわず至尊のおん事は申さずもがな、我ら平氏のうからが上にも、本願誤たず、摂取不捨(せっしゅふしゃ)の御守りあらせ給え」と祈念して一むい強くくれて行幸のおん後追う。
 今夜の泊りは、いずれの古家か波の上か、思いは遠く行手の暗雲に漂う。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1174

          横たはる秋の魚の目に泪 

 「ボクの細道]好きな俳句(2271)川崎展宏さん。「これは何これは磯菊しづかな海」(展宏) ボクは、磯菊を見たことがありません。「千葉から静岡にかけての海浜に自生するキク科の植物だそうです。さて,ボクは、睫(まつげ)が長いそうです。それと白内障もあります。点滴する時、このまつ毛が邪魔になります(笑)。

人は 一人では
悪くならない
(石川 洋)