木魚歳時記第4460話

f:id:mokugyo-sin:20210403071900j:plain

 同じ民心はみ子二条天皇おん孫六条天皇、そうして建春門院を、また以仁王を、今また最愛の上皇を前立たせ給うた法皇に対する靡然(びぜん)たる同情となっが、なかにはつむじ曲がりもいて、みなおん兄讃岐の院さま(崇徳上皇のこと)のおんたたりだなどとひそかに云いふらすのであった。これらはみな清盛に心を寄せている者どもなのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1109
 
      あの声はあの池に棲む牛蛙     

 「ボクの細道]好きな俳句(2199) 京極杞陽さん。「邯鄲に美しき客あれば足る」(杞陽) 邯鄲(かんたん)とは? とても美しい声で鳴く、バッタ類の虫(秋季)のことだと思います。では「美しい客」とは? 読者は、かぎりもなく妄想をたくましくいたします。

私は流れに逆らって泳ぐことで
強くなったの。
(ココ・シャネル)