木魚歳時記第4183話

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 とどこりなく受戒のおん式がすんだと申し上げた静賢の報告にご満悦あった上皇は、その翌日、うららかな春の日を建春門院とご同道で熊野三山を目ざしてご発足あらせた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)842

       夏めくやおすわり出来た赤ん坊

 「ボクの細道]好きな俳句(1929) 山田弘子さん。「竹秋や盛衰もなきわが生家」(弘子) 「竹の秋」は春の季語となります。竹は春にその葉が枯れたように変わり再生するからです。この世代交代に比べて、なんの栄枯盛衰のない我が家よ! と作者はいうのです。満足と感謝の裏返しの気持ちでしょう。さて「学校に行きたい子らや夏立ちぬ」「学校に行けない子らや竹の秋」 「学校に行かない子ども浮いてこい」

  なむ三(南無さん)も、あみだ三(阿弥陀さん)も、
  どう(つ)ちあみだ、
  なむあみだぶつ、
  このたのしみわ、わしがたのしみ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)より