木魚歳時記第4002話

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 と仰せられ、おん目に涙さえ浮かべられたのには、使いの者は身のとがあるかのように、やる瀬なく切なかったと語ったと伝えられ後白河院と二条天皇、ご父子のおん不和を如実に示す一例である。これほどに切迫した中にあって、過不足なく中立を守った清盛の手腕は大したものである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)675

       いつもの鳥がいつものやうに秋の川

 「ボクの細道]好きな俳句(1749) あざ蓉子さん。「手枕は艪の音となる桜かな」(蓉子) 艪(ろ)jは、舟をこぐ用具です。この場合は、擬人法として用いられている? ふむ。脳みそが、ほにゃらほにゃらいたします(汗)。桜吹雪の中を、愛妻の手枕でうとうと・・突然、艪(手枕)の軋むような音と動きが・・

 猿(さる)9  象は猫へ背を作り、鼻のさきを低くたれて、戸口の前を舞踏靴を引きずりながら歩いている。彼のからだは、乗馬ズボンをあんまり上へ引っ張り上げたような袋の中におおかた隠れ、して後ろの方には、ちょっぴり紐がたれている。