木魚歳時記第4409話 

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 思うに頼政は最初から南都に向かうべきであった。それを三井寺に高倉宮の弟宮の法親王が長吏(ちょうり)をしているのを力にしたの焼が、彼の失敗の第一であった。そうしてその第二歩は南都を信じて一刻も早く南都に向かわなかったことであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1059

      冴ゆる夜の赤の点滅スクランブル

 「ボクの細道]好きな俳句(2149) 波多野爽波さん。「春没日マウンドの高み踏みて帰る」(爽波) 試合に負けたのでしょう(そう思います)。敗戦の投手にしては悔しさのあまり、もう一度マウンドの盛り土に立って再起を誓う。「マウンドの高み」とあるからには、甲子園とか名だたる球場を連想いたします。 

 才市さんは、道で寝ころんでいる犬に「おじぎ」して通りすぎたそうです。「道で寝ころぶ犬にも仏になるための仏心(ぶっ しん)がある、その仏心がありがたくて、おじぎして通るんだ」  才市さんはそう考えていたようです。才市のような念仏者を妙好人と 呼ぶそうです。