しかし、いよいよ三井寺討伐軍に加えられては、いかなる頼政とても、もはや、平然ととして寝返りも打てない。彼の決心もついに成った。彼は二十二日の宵の口、近衛河原の自宅に火をかけ、兵を従えてその夜半三井寺に至った。(佐藤春夫『極楽から来た』)104…
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