木魚歳時記第4405話 

f:id:mokugyo-sin:20210207073506j:plain

 夜半にやっと連絡のとれた高倉宮の謀(はか)り誘うて今はこの頼みにならぬ三井寺から逃れ出て、これまた頼みの程は知れないが、少なくともここよりはよさそう思える南都へ出ようと、頼政は宮を擁して、有明月をたよりに討伐軍を寝返って脱出した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1055

       一条の煙と化せり古暦

 「ボクの細道]好きな俳句(2145) 波多野爽波さん。「春暁のダイヤモンドでも落ちてをらぬか」(爽波)これはまた発想が愉快です。ボクも、お正月の早朝に、ふくらんだ財布など落ちてはいないか? 本気で参道を眺めたことがあります。嗚呼

  なむあみだぶをたのしむ明をご(名号)さまよ
  ごおんうれしやなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)