ここの大衆は平氏の専横に対して、またこれに屈服している藤原氏の意気地なしに対して二重に憤慨していたのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1058
断崖にもう水仙が咲き出すぞ
「ボクの細道]好きな俳句(2148) 波多野爽波さん。「こつぽりの高さや地虫出でにけり」(爽波) こっぽりの舞子さんと、地虫の背伸びする様子が、絶妙にひびき合います。ところで、みんな「心の底をたたいてみると、どこか悲しい音がする」(夏目漱石『我輩は猫である』)
さいちはどこにをる
浄土もろをて娑婆にをる
これがよろこびなむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)