木魚歳時記第4227話

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 ここにもおそろいの院の門院も高倉天皇の中宮も、ともに平氏の出であり、特に中宮は形式上院の姫君という皇女の資格で旧貴族たちの反対を押し切っての入内であるが、そういうことも敢えてしたほど、この当時は、内実はともかく表面上は院と平家一門との提携が最も円滑であった一時期で、従って平氏と旧来の貴族たちとの間柄も比較的に好く、大体は正常に運行していた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)884

      豆ごはん今日一日のナムアミダ

 「ボクの細道]好きな俳句(1969) 岡本 眸さん。「刻いつもうしろに溜まる夏落葉」(眸) 掃いても掃いても、落葉が降り重なるように・・こんな連日のストレスに居ますと、胸のところに汚穢(おえ)のようなものがたまるのも感じる気がいたします。それはともかく、六月もあっという間に過ぎました。こんな時こそ、妙好人・才一さんの「南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ)」です。何んべんも、何んべんも、何べんも、気が遠くなるくらい声に出してみましょう。

  をやのをじひを、よろこんぶわ、
  をやのしんせつ、まことがとすぎ(とどき)、
  ごんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)