木魚歳時記第4234話

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 (四)「今日の舞いは、比較するものなどあるまいと思われるでき栄えと見た」
 と維盛にお言葉のあった院は、女院のお織物のうちから衣類に紅の袴をそえ、関白をして被(かず)け物を授けさせたので、父の大将重盛りは席を立っておん座に近く進み参り御衣をお受けして、
(佐藤春夫『極楽から来た』)891

       青鷺の風切り羽根や着地せり

 「ボクの細道]好きな俳句(1976) 岡本 眸さん。「水飲んで鈴となりけり更衣」(眸) 衣替えの時候となれば蒸し暑いことでしょう。おもわず冷水をごくりと飲んで、一息、気分をおちつかせ、よみがえるような気分(鈴)となるのはわかる気がいたします。 さて、高齢者は「何事もメモ」をすることです。記憶より「記録」を大切することが賢明です。「ぼ~としてるんじゃねえ!」

  しやばのしく(宿)も、またくれた。
  上をど(浄土)しく(宿)に、なるぞうれしや。
  なむあみだぶつ、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)