その時四十日のおん徒歩の後、門院が本宮の社前で、山中の豪雨にもめげず胡飲酒(こんじゅ)の舞を奉納のことは既に記した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)867
五月晴ベンチに残る傘一本
「ボクの細道]好きな俳句(1953) 岡本 眸さん。「立冬の女生きいき両手に荷」(眸) 女性は寒いときも両手にいっぱい ! どうしてあんなに手荷物が多いのか? さて「ベンチの忘れもの」。まさに下品(げぼん)、凡中の平凡の句材です。しかし、書道展で、小学生の書いた「うし」「うま」「ひつじ」の作品に、感動した時のように「傘の忘れ物」には、一度は、トライしてみたかった(笑)。
くをん(久遠)から、あさましことが、いまにある。
あさまし、あさまし、あさまし、
あさま(し)、あさまし。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)