木魚歳時記第4210話

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 その時四十日のおん徒歩の後、門院が本宮の社前で、山中の豪雨にもめげず胡飲酒(こんじゅ)の舞を奉納のことは既に記した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)867

        五月晴ベンチに残る傘一本

 「ボクの細道]好きな俳句(1953) 岡本 眸さん。「立冬の女生きいき両手に荷」(眸) 女性は寒いときも両手にいっぱい ! どうしてあんなに手荷物が多いのか? さて「ベンチの忘れもの」。まさに下品(げぼん)、凡中の平凡の句材です。しかし、書道展で、小学生の書いた「うし」「うま」「ひつじ」の作品に、感動した時のように「傘の忘れ物」には、一度は、トライしてみたかった(笑)。

  くをん(久遠)から、あさましことが、いまにある。
  あさまし、あさまし、あさまし、
  あさま(し)、あさまし。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)