木魚歳時記第4043話

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 こうなってしまった平家がその大黒柱の清盛と、その支えともいうべき重盛とを相いついで失うや、頼もしいはずの知盛は神経衰弱気味になり、頼盛は謀反を企てているように疑われる内部崩壊の一歩手前にあって、北方の蛮族ならぬ東国の源氏に、わけもなく滅ぼされたのは、むしろ当然のような気がする。
(佐藤春夫『極楽から来た』)711

       とつぜんの鼠径ヘルニア寒卵  鼠径(そけい)

 「ボクの細道]好きな俳句(1790) 有馬朗人さん。「紙漉くや天の羽衣より薄く」(朗人) 同じく『羽衣伝説』のことを思い出しました。(調べたわけでありませんが)羽衣伝説は日本の各地に伝わると思いますが・・ボクは、余呉湖(滋賀県長浜市)の羽衣伝説の舞台を訪れた思い出があります。

 鶸(ひわ)6  ある日の夕方、私は言った・・ 「雛はもうかなりしっかりしてきたよ。放しといたら飛んでいってしまうぜ。親子そろって過ごすのは今夜きりだ。明日は、家の中に持って来よう。僕の窓へつるしとくよ。世の中に、これ以上大事にされる鶸はきっとないから、お父さん、そう思っていておくれ」