2020-06-17から1日間の記事一覧

木魚歳時記第4244話

第三日の六日は、地下(じげ)の人々も多少加わって、半ば儀式、半ば遊楽の、賜餐や管弦歌舞に暮れた。当日は人々が立ち替って「青海波」(せいかいは)を舞ったが、これまた維盛が最上位とあって、父重盛は場所柄も忘れてうれし涙を流していた。(佐藤春夫…