灯籠大臣(とうろうおとど)、小松の重盛の嫡男中将維盛は、成親の女で美貌の聞こえ高く優しい妻といたいけない盛りの男女二人の子との別れを時を移したのを、騎馬で駆け付けた兄弟四人が促し立てるので、弓で簾(すだれ)を掲げて、泣きくずれる妻子の姿を…
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