木魚歳時記第4315話

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 成親は鳥羽法皇第一の寵臣といわれた家成の子であるが、父家成の門へは清盛が若いころから従僕(しもべ)みたいに出入りしていた。そういう関係から清盛の長子重盛は成親の妹を主人筋の女(むすめ)というので、迎えて妻とし、そうして重盛の長子惟盛が成親の女を妻にしている。
(佐藤春夫『極楽から来た』)966

    真夜中にぼたりと落ちる榠櫨の実  榠櫨(かりん)

 「ボクの細道]好きな俳句(2055) 永田耕衣さん。「手を容れて冷たくしたり春の空」(耕衣) 発想の飛ばせ方が凄い! つまり「冷たくしたり」のことです。例えば、ボクの「老僧は鐘と撞木(しゅもく)で春を出す」(木魚)と比べると、詩情の有無ということでその違いは明らかです。ボクは凡人で凡作を量産して終わります(汗)。

  あなた、わたしのこころにうまれ、
  わたしゃ、このまま、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)