木魚歳時記 第1336話

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風の子

 こどもは 風の子 じじ ばば 火の子

 ぼくの子どもの頃はモノの無い、不自由な暮らしでした。真冬でも素足にズック靴をはいて、鼻水を垂らしながらかけまわっていました。ズック靴の底からジンジンと水が凍みてきた、あの痛いような感覚を今でも覚えています。さて、こんな記事を読みました。「俳句を始めたときは、誰でも一度は句作が難しいと感じることがあります。それは、自転車に乗ることを習い始めたときに似ています。でも、ペタルをこぐ感覚を覚えたらあとはしめたものです。おもいっきりペタルをこいで、あなたの好きなところにへサイクリングを楽しんでください」。ペタルをこぐとは、俳句の基本(季語・定型・リズム・切れなど)を指すのでしょう。ぼくは、ペタルをこぐ感覚はわかりかけましたが、今<ぬかるみ>に車輪を取られ立ち往生しています。

     鵙の巣にふふ鳥卵生むところ