木魚歳時記 第1344話

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豆狸

 雨のショボショボ ふる晩に 豆狸が徳利もって 酒買いに 雨がショボショボ ふってきた 狐がコンコン ないてきた

 ぼくの<おやじ>は、お酒が大好きでした。いつも呑み始めると、三、四時間はざらでした。まさか、ぼくが酒買いに走ることはありませんでしたが、酔うほどに家族に「お説教」が始まるのには閉口しました。ぼくは、大人になったら、「長酒はすまい」と心に誓っておりました。さて、俳句について。句作する対象を心の底から愛することで、その対象は真の姿を見せてくれます。いかに対象に愛情を持って接することができるか、そこに句作の原点があるようです。なにごとにおいてもそうでしょうが・・

     海面の暗きところを蛍烏賊