木魚歳時記 第2150話

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 (バラモンにふさわしいこと)「かれらのうちで勇猛堅固であった最上のバラモンは、実に淫欲の交わりを夢に見ることさえもなかった。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道] 若狭街道(5) 高野川沿いの京都市左京区に「松ヶ崎」「山端」(やまばな)の地名があります。滋賀・福井より連なる北山の原生林が、やがて京都盆地に下り、まるで<松の崎>のように突き出たところ。もしくは、北山の原生林が<山の鼻>のような形をしたところ。そんな意味が「松ヶ崎」「山端」(やまばな・やまばた)の地名の由来でしょう。かって、若狭街道を往来した商人たちは、山端の「ちんとろ茶屋」(平八茶屋)にたどり着くと名物の<麦飯とろろ>をすすり、往路の無事を謝し復路の安全を祈願したことでしょう。

       相棒とちんとろ茶屋の蕎麦とろろ