木魚歳時記 第2143話

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 (バラモンにふさわしいこと)「かれらのために調理せられた家の戸口に置かれた食物、すなわち信心をこめて調理された食物を求める(バラモンたち)に与えようと、かれら(信者)たちは考えていた。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道] ハグしました(3) 或る日のことです。まだ、あたりが真っ暗なうちに起き、釈迦牟尼(しゃかむに)像を白布でくるみ、新しいお厨子にお納めして、唐草模様の風呂敷でくるみました。それを抱きかかえ寺(自坊)から夜逃げのごとくタクシーに乗り込みました。なぜ、逃げるように? それは、古くから寺に棲みついた神(大黒天)に見つかるとヤバイからです(汗)。車中、釈迦牟尼像の重みがずっしりと膝に伝わり、ありがたさと、もったいなさと、恐れ多さとが一緒になったような不思議なひとときでした。

         秋冷の釈迦牟尼思惟半跏像

                       思惟半跏(しゆいはんか)