木魚歳時記第4914話 

 住房の上方に地を相して埋葬し、墳墓に廟(びょう)を設けた。地は狭く廟はささやかだが、参詣の人々は日夜あとを絶たない。法然は死しても、法は止まらず、念仏の教えはいよいよ盛んであった。
(佐藤春夫 付録章『一枚起請文』)

        月天心月に焦れし求道僧 

 「月天心」は秋季となります。流浪の地が佐渡ヵ島であり、時期が満月の秋であり、その人が法然坊源空であり、島に犬の遠吠えがあれば「場面」はそろいます! ぼくの「妄想癖」は相変わらずに治りません!