木魚歳時記第4910話 

 頭をもたげ、力のない手に筆を執り先ず・・・
「もろこし我朝(わがちょう)にもろもろの」
 と書き起こしつづいて一気に書き流した・・・
「智者たちの沙汰し申さるる観念の念にもあらず、又学問をして念仏の心を悟りなどして申す念仏にもあらず、ただ往生極楽の為には南無阿弥陀仏と申して疑いなく往生するぞと思いとりて申す外には別の仔細候はず」
(佐藤春夫 付録章『一枚起請文』)

        老僧の長舌相や花梨の実

  「花梨の実」は秋季となります。お知り合いから「くわりんの実」を頂戴した時は「くわりん酒」をつくりお裾(すそ)分けしたこともあります! そうです、ぼくの説教は長いので皆疲れます(笑)。