木魚歳時記第4884話 

 「わかっているよ。いま海から来たが、途中でその上人の船を見て来た。遊女どもが日傘の下で歌いながら上人の船へ漕ぎ寄せるところを、上人になんで遊女の用があるのかと思ったら、道理で、破戒僧の総元じめの流され上人か」
「で仕事はやるな」(佐藤春夫『極楽から来た』)
                
         立話すぐに止めたり蟻の道

 「蟻の道」は夏季となります。ぼくも、寡黙(かもく)は美学なり! と考えていた頃もありました! 相棒は立話でも電話でも、おしゃべりに限(きり)がないようで!  それはいいのですが「おしゃべり」の続きがリアクションするのは困ります(笑)。