木魚歳時記第4885話 

 「やらないでおくかよ」
「でも決してあやめるなよ。罰はてきめん、おれは若い時、人をあやめそこねてこの身の上だ」
 赤鬼、青鬼は合点してふるまい酒も二、三杯で盃を捨て、
「ぐずぐずしていては追つくに骨が折れるから」
 と、席を蹴って、夕闇の中に飛び出して行った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)

          脳天に黴の生えたる評論家

 「黴」(かび)は夏季となります。テレビを観ていて思いました! 専門職を始め、コメンテーターの発言が「食い足らない」! この世情ですから! 立場上すごく難しいのはわかります! なんとか「すっきり」でれば嬉しいと思います(笑)。