木魚歳時記第4821話 

 彼らは俊寛僧都の住んでいた鹿谷(ししがたに)のもとの法性寺が僧都の鬼界島で寂して後、無住の廃寺となって狐狸の棲むにまかせていたところに二人で同住して、寺名を安楽寺と称して念仏称名に余念もなかったが、それでもなほ足らず別時(べつじ)念仏として、日中三度、夜中にも三度、日に六時阿弥陀仏の徳を賛美する句を朗誦する六時礼讃(ろくじらいさん)の修法を始めていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1453

            並び得ぬ二つのものに蚤虱 

 「蚤と虱」どちらも夏季となります。さて、蚤(のみ)虱(しらみ)が、マンションで、二匹だけで暮らして居たとして、仮にです仮説ですよ(笑)。二匹が、お互いの優劣を比べ合ったとしたら、どちらが賢いんやろか? 蚤と虱の姿を思い浮かべながら、つまらないことを思いつきました(笑)。