木魚歳時記第4781話

 もと強盗であった教阿や耳四郎、女衒(ぜげん)の安波の介、聖光、証空、熊谷らが中の房に会していた時、法然が一同に問いかけた・・
「おのおの方、この源空が申す念仏と阿波の介申す念仏とに違うところが有りとせられるか、無しとせられるか」たれも答える自信がなく黙していたから法然は、
(佐藤春夫『極楽から来た』)1415

       山寺は桶の中まで木の葉かな

 桶(おけ)の中だけとはかぎりませんが。里山にある山寺ですと・・季節が来れば、寺のあらゆる処が、落ち葉に埋もれるのは自然です。(大原の北にある)古知谷(おちだに)の阿弥陀寺を訪れました。この寺の弾誓上人は、生きながら石龕(石造りの棺)の納められ、ミイラ仏として安置されているそうです。