木魚歳時記 第1842話

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 化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)

 化野念仏寺は、古来、都の葬送地でありました。化野(あだしの)に葬られた多くの無縁死者の菩提(ぼだい)を弔うために、空海が、弘仁年間(810~24)に開創したと伝えられ、元は五智山如来寺と称する真言宗の寺でありました。中世、法然上人により浄土宗の寺院に改められたと伝えられます。現在、化野念仏寺には、付近より出土した数多くの、石仏・石塔・墓石が集められ、八月二十三・二十四の両日に行われる<千灯供養>の仏事には多くの参詣者で賑います。こうした由来から、この寺のご利益は「水子供養」「死者供養」が中心となります。因みに、近くにある「愛宕(おたぎ)念仏寺」は別の寺院となります。(右京区・嵯峨鳥居本化野町)

      薬湯で尻から溶ける雪坊主