木魚歳時記第4741話

f:id:mokugyo-sin:20220331074521j:plain

 法然としては常にこの悲惨な時代の苦痛を一身に引き受けているようなこの高貴な手弱女を目も放たず見守って、機会ある毎に適切ななぐさめのことばを与え、それが一々従順に聞かれ喜ばれるおを喜びとして、彼女におのれが念仏の師とも父とも頼まれ仰がれているのを知り、世にも可憐な女性とは思っても、相手は高貴な女人であり、身は一介の僧として一香一色中道を得て、彼女の心事の何ものをも知らず、また知ろうと願いもしなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1378

                       ふらここや到達点は俺のもの

 ところで 突然ですがブログの変更(一部)をいたします。真隆俳句(太字)について。(1)発表した作品の中から好きな俳句をアト・ランダムに選びました。(2)従い、季語は当季とは限りません。(3)従い、年代(編年)は前後いたします。(4)若干の自解らしき説明を添えます。以上の4点です。引き続きブログ『木魚歳時記』をご笑覧ください。