(四)近衛河原の大宮御所を伏魔殿などとは我ながらあまりにセンセーショナルないい方であった。そこでいい直すが耽美的(たんびてき)サロンとでもいうべきであったろうか。(佐藤春夫『極楽から来た』)607 こほろぎのよほどつかれているやうだ 「ボクの細…
この二度目の大宮御所は頼政の宅地居邸をお譲り受けあってお住まいになられたというのである。 頼政は旧邸の付近に新居を設け住んで、大宮御所の隣人となった。 ところが大宮御所という尊貴に美しい寡婦(かもめ)の家は、誇張すれば一種の伏魔殿であった。…
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