木魚歳時記第4728話

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 (四) 生きてよも明日まで人はつらからじこの夕ぐれをとはばとへしか
 という式子内新王の一首はその調べの流暢哀切にも似ず、一読直ちにその意を汲み取りにくいかも知れない。「人はつらからじ」の一句の「人」が相手を指すとも自己自身を客観的にいうものとも、二様に解くことができるからである。どちらにしても下の句は同じである。しかしこの歌の妙はこの一句にある。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1365

         これがこの大往生や春一番

 二女の姉は1931年(昭和6年7月27日)生まれ。最近、2022年(令和4年3月3日)に大往生しました。姉兄たちの早世に比べると「天寿」を全うしたことになります。遠方に住んで居ましたから、つい、何ごとでも電話ですませるようなことでした。その朝、突然の訃報に接しました。やはり、ショックでした。2022年3月3日逝去・享年91歳

  のせられて、のりゑた、こころ
  とをとさ(尊さ)と、よろこばれるわ、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)