木魚歳時記第4703話

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 しかし四月二十二日、山徒は遂に日吉、祇園、北野三社の神輿を奉じて宮闕(きゅうけつ)に詣り、佐々木父子の死罪を請い神輿を捨てて去った。
 定国はこれより先、既に逐電していたから、宣旨を頼朝及び近畿諸国に下して定重を捕えしめ、はじめは父子を流罪に処したが、二十日山徒の要求を容れて遂に定綱を近江唐津に斬らせた。幕府にケチのつきはじめであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1340

           僧ひとり師僧と分かれ竜の玉 

 「ボクの細道]好きな俳句(2440) 矢島渚男さん。「ざわざわと蝗の袋盛上る」(渚男) 「蝗の袋」とは? イナゴをつめて一杯になった袋のことでしょうか? 「ざわざわ」が効いています。さて、ボクはすっかり隠居していますが、この年になっても「僧ひとり」(長男)のことが気になります。ボクの夢に時折登場します(汗)。
 
  なむあみだぶつに、こころまるめて、
  ごおんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)