木魚歳時記第4704話

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 頼朝は建久九年冬、相模河(馬入川のこと)橋供養の帰途、八的原(やまとがはら)という所で、滅ばされた源氏・・義広、義経、行家以下の人々が現れて頼朝と目を見合わせ、ここを過ぎて稲村崎の海上に赤い頭巾の十歳ばかりの童子が現れて安徳天皇と名乗って帰え失せた。爾来、頼朝は死の床についた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1341
 
           早暁に這い上りたる霜柱 

 「ボクの細道]好きな俳句(2441) 矢島渚男さん。「霜柱土の中まで日が射して」(渚男) 「霜柱」(しもばしら)は、土中の水分が雑草に「寄宿」する形で形成される非常に珍しい自然現象です。まあ、霜柱による「宿木」(やどりぎ)のようなものです。昔、植物園で、草の茎(くき)に這い上がる「霜柱」を、ズームアップで撮りました。

  ぼんぷ、ふたりに、
  かわ(河)がある。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)