木魚歳時記第4662話

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 『往生論』が南都仏教の始祖とも見るべき世親の著であるのを思えばこの問題もすぐわかるが、法然が世親のこの著を「三経一論」として所依の経論に取ったのは正に敵の剣を取って敵の胸に擬したかの概がある。南都仏教はこのため、教学上実際にはも早や浄土一宗に包み込まれてしまったかの感があるのではないか。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1301 

           天空を鳶がすうすう小春の日

 「ボクの細道]好きな俳句(2399) 野見山朱鳥さん。「火の隙間より花の世を見たる悔」(朱鳥) かがり火の隙間から花見の狂乱を見てしまった悔い(作者の)と読みました。ボクは手づくり句集を何冊か作りました。どれも、下品(げぼん)の出来です。しかし、書架に並んでいるとやはり感無量です(汗)。

いつまでも
自分でやれるのではない  
(石川 洋)